意外と知られていないうつ病のお話|治療期間と症状

ハートと聴診器

寛解までの道のり

うつ病は治療が終わっても完治ではなく寛解とみなされます。その理由は、うつ病は一旦治療が終わっても再び再発するリスクが高く、完治したかどうかの判断が難しいからです。

女の人

抑うつ状態について

周囲に頼れる人がいないという場合は、カウンセラーの元へ行き、カウンセリングを受けましょう。そうすることで、うつ病治療をすることができます。話すことでストレス発散をするのも、うつ病治療の一環だといえるでしょう。

うつ病の基礎知識

レディ

うつ病とは何なのか

うつ病と聞くと、多くの人は「無気力になり、何もする気がなくなってしまう病気」と考えます。それは確かに間違っていませんが、この病状は、うつ病による症状のほんの一部です。うつ病というのは実に様々な症状を発症する病気であり、肉体的にも精神的にも深刻なダメージを及ぼす病気です。その大元は、脳です。うつ病は脳の疾患であり、脳から分泌される神経伝達物質の量が減少することにより、体の機能に様々な悪影響を与えているのです。不眠症や無気力状態はその症状のほんの一部に過ぎません。では、うつ病になるとどんな症状が発症するのか、ここでは肉体面と精神面の両方を見ていきましょう。

肉体的な症状

まず、肉体的な面におきる症状ですが、これは不眠症が第一に挙げられます。睡眠を司るホルモンであるメラトニンに関わりのある脳内神経伝達物質のセロトニンはうつによって分泌量が大幅に減ります。その結果、睡眠障害が発生し、寝付けなくなったり、眠れたとしても直ぐに目が覚めたりなど快眠できなくなってしまいます。その結果、強いストレスを感じてしまい、体に疲労が残ってしまうのです。次に、味覚障害です。うつを発症すると、唾液の分泌量が著しく減り、味覚に変化が現れます。なお、治療の際に服用する抗うつ剤も同様に味覚に変化をもたらすといわれています。そして、筋肉痛です。うつ病と筋肉痛の2つは、一見無関係そうに見えますが、実は大いに関係あります。うつ病になると、ストレスにより常に全身が緊張状態となり、筋肉に負荷がかかってしまいます。その結果、筋肉痛になってしまいます。

精神的な症状

次に、精神的な面におきる症状の説明です。まず一番有名なのが、無気力症状です。なぜ無気力になるのか。それは神経伝達物質の一つであるノルアドレナリンの分泌量が減るからです。ノルアドレナリンは物事に対する意欲や興味を司る物質であり、それらが大幅に減少することで無気力になってしまうのです。次に、感情障害です。前述したセロトニンは感情のブレーキ作用も司っています。セロトニンがあるからこそ怒りを我慢できますし、悲しみから立ち直ることもできます。しかし、セロトニンが不足することで些細な事で怒りやすくなってしまいますし、いつまでたっても悲しみから立ち直ることができなくなってしまいます。そして、無感動になるのもうつ病の一種です。こちらはドーパミンという脳内神経伝達物質が不足することによる楽しいという感情の現象が原因であり、大好きだった趣味に対しても楽しみが見いだせなくなってしまいます。このように、うつ病は肉体・精神ともに悪影響を及ぼす病気であり、適切な治療が必要になるのです。

婦人

食事で予防

うつ病の症状は食事によって改善・予防を行なうことができます。食事の中に含まれている栄養素の中には味覚障害の改善や、セロトニンの分泌を手助けするものが多数存在します。

医者と看護師

気持ちの持ち方が大事

うつ病患者は、気持ちの持ち方などを意識しましょう。気持ちの持ち方を変えるだけでも、うつ病の治療に役立ちます。うつ病を治すには長い時間がかかるのです。長期間の治療を乗り切るためにも、少しでも頑張れるような要素を持っておくと良いでしょう。

医者

うつ病への理解を示す

うつ病を改善するためには、認知療法や薬物投与をします。そうすることで、うつ病治療ができるのです。もし、身近な人間がうつ病で悩んでいたら、理解を示し助けになるよう接してみると良いでしょう。