意外と知られていないうつ病のお話|治療期間と症状

寛解までの道のり

ハートと聴診器

寛解とは何か

うつ病の治療では、完治ではなく、寛解と表記されることがほとんどです。寛解とは、ほぼ治った状態のことであり、言い換えれば完治一歩手前のような状態を指します。なぜ、完治ではなく寛解なのか。それは、うつ病は完治かどうかの見極めが大変難しく、一見治ったように見えても些細な事で再発する可能性があるからです。そのため、殆どの場合は完治ではなく、寛解と判断されます。そんなうつ病の治療期間は、早くても1年以上であることが殆どです。

寛解までのプロセス

うつ病の発症から寛解までのプロセスを見ていきましょう。まず、発症して2~3ヶ月の間は、急性期と呼ばれます。この頃の症状が、一番うつ病として知られている時期です。とにかく無気力になり、感情障害がおき、不眠症で苦しむ時期です。この時期はとにかく抗うつ剤を服用し、時間の流れに身を任せるしかありません。また、抗うつ剤は副作用もあり、効果が現れるのに時間がかかりますが、きちんと用法・用量を守るように付き添いの人が管理しましょう。また、症状が緩和したからといって服用をやめるのも絶対に避けましょう。次第に症状が緩和すると、今度は継続期と呼ばれる時期に入ります。この頃になると症状は大幅に緩和され社会生活も以前のように元通りになることが多いです。ごく初期の段階ならば、この時点でほぼ完治していることもありますが、まだ油断は禁物です。この時期でもまた症状が再発する可能性があるため、抗うつ剤はきちんと服用しましょう。この状態は、約半年感ほど続きます。継続期に入って症状が悪化しない状態に入ると、ほぼ寛解したとみなされます。この時期になるとほぼ治りかけの状態なのですが、まだ油断はできないのでまだ治療を続けることになります。この時期を維持期といい、およそ1年ほど心療内科の通院をする必要があります。「そこまで念入りにする必要があるのか」と思う人もいるかもしれませんが、必要です。うつ病というのはそれほど急に再発するものであり、再発させないためには入念な検査と正しい治療をしなければならないのです。維持期に入ると、次第に診察や投薬の量を減らしていき、全く治療の必要がなくなれば、めでたく寛解です。